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山下清鑑定会

 


昨今、「山下清原画展」と称して、多くの雁作品で構成された展覧会が行われています。


日本各地を放浪した山下清は、放浪中に見聞した風物を帰宅後の思い出として作品に残していました。現在、その作品の多くは山下清の遺族および関係者が保有しています。しかし、山下清は映画やテレビドラマの影響で、各地に作品を残しながら放浪していたと誤認されています。画家として著名になった後は、旅先で簡単なスケッチ制作を依頼されるなど、数点の作品(主にフェルトペンによる素描画)を各地に残したことも事実ですので、未発表の作品が全くないとは言い切れませんが、「貼絵」などの大作は概ね旅先で制作していないのです。

山下清の作品については
1.
放浪中の一宿一飯の恩義に、各地に作品を残していると誤認されている事
2.
どの画壇派閥にも属せず、作品鑑定に対応できる者が少ない事
3.
人気を当て込み集客が出来る事
などにより、あってはならない作品展を思いつく者が存在しているのが現状です。

山下清の贋作品を、あたかも山下清が制作した原画であるとして作品を展示し、入場者から入場料を徴収する行為は、入場者に対して詐欺を構成する犯罪行為です。
また、展示開催にあたりポスターやチケットに作品を無断使用する、作品を使用した商品(画集 等)を無断で販売するなど、著作権を侵害する不法行為を行っており、主催者のモラルなき行為に憂慮しております。

過去、私共は主催者に贋作品展中止要望書の提出を幾度も行ってまいりましたが、山下清の贋作品展の多くは地方自治体所有の施設(美術館・公民館など)を利用しており、メディア広告が少ない開催については私共にとってその事実を把握することは非常に困難です。
また、贋作品展の後援に地方自治体・教育委員会の名義が掲載されるケースが多く、自治体を巻き込むことにより作品の信頼性を高めるのが主催者の手段であると想定されます。特に、教育委員会を巻き込み、営利目的の贋作品展に健全な学童・生徒を動員するなど許されるべき行為ではありません。

山下清鑑定会では作品の真贋鑑定により贋作展再発防止に勤め、山下清の真の作品を通して健全な文化・教育事業となる作品展開催を推進していく所存です。



 

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